感謝祭の起源は1620年11月にさかのぼります。イギリスから渡ってきた清教徒たちが「メイフラワー号」に乗り込み、現在のマサチューセッツ州プリマスに上陸しました。当時、この土地はまだ開拓されておらず、食糧が乏しいうえに厳しい冬の時期であったため、多くの入植者が飢えや寒さで命を落としました。幸いにも、現地のネイティブ・アメリカンたちが狩猟や農耕の方法を親切に教えてくれたおかげで、入植者たちは飢えと寒さから脱することができました。その助けと神の恵みに感謝して、入植者たちは自分たちで飼育した七面鳥や収穫したカボチャ、トウモロコシなどを使って料理を作り、ネイティブ・アメリカンたちを招いて3日間にわたる感謝の宴を開きました。1941年以降、アメリカでは感謝祭を「毎年11月の第4木曜日」と定め、この週は祝日として休暇を取ることが一般的になりました。また、この日はクリスマス商戦の始まりを告げる日としても知られています。 1924年からは、アメリカの有名百貨店「メイシーズ」が「メイシーズ・サンクスギビング・デー・パレード (Macy's Thanksgiving Day Parade)」を開催しています。これはアメリカでもっとも有名な感謝祭の行事であり、当初は従業員たちが企画した大規模なクリスマス・テーマのパレードでした。行進にはフロート、やマーチングバンド、動物園の動物たちも参加し、メイシーズ百貨店の発祥地周辺を練り歩きました。メイシーズ感謝祭パレードは約1世紀の歴史を持つ、アメリカを代表する伝統的な感謝祭イベントです。 感謝祭当日には、家族全員が集まり盛大な食事を囲みながら、家族・友情・健康・財産など、生活のさまざまな恵みに対して感謝の気持ちを分かち合います。感謝祭の食卓では、七面鳥の丸焼きがもっとも代表的なメイン料理であることから、感謝祭は「七面鳥の日」とも呼ばれます。七面鳥の腹の中にはパン粉や野菜、香辛料などを詰め、バターやスパイスを加えて皮がこんがりと黄金色になるまで焼き上げます。さらに、クランベリーソースやパンプキンパイも感謝祭には欠かせない伝統料理です。

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