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インドネシアのニュピ 作者:インドネシア新住民/周思妤

作者:インドネシア新住民/周思妤
                                                               インドネシアのニュピ
 
 インドネシアのニュピといえば、かつてそこでガイドをやっていた時に、観光客たちをきれいなバリ島に連れたことを思い出したが、そのコースの一つが「インドネシアのニュピ」の体験です。「ニュピ」とはヒンドゥー教のお正月のことで、「サカ暦」によって日程を決められ、2020年では3月25、26日に定められます。「ニュピ」のお祝い方はとても特別で、台湾のお正月のようなにぎやかな雰囲気とも違って、みんなは静寂になり、活動は一切せず、瞑想を通して自分自身過去一年のすべてを検討します。その同時に、飲食、仕事、遊びなどは禁止され、その日で自分の体とここを浄化し、神様にもっと近づくことを祈ります。
 
 「ニュピ」の前の日は「Tawur Kesanga」儀式を行います。全ての村が竹、紙や発泡スチロールなどの材料で妖怪模様の装飾品や人形の山車を作り、それが「ogoh-ogoh」、つまり「巨大な化け物」です。村人たちは作った妖怪を背負って町を練り歩き、松明を持ちながら楽器を鳴らします。儀式は夕方の6時から始まり、夜の12時まで行い、最後に悪霊を追い出すことに象徴するため「ogoh-ogoh」を燃やし、それで悪霊は翌日の「ニュピ」の邪魔ができないということです。
 
 「ニュピ」当日は救急車、パトカー以外に、公共交通機関は一時停止になり、2018年ではインターネットの通信まで切断し、バリ島全島の中で、病院と交番しかネットの接続ができず、その目的は悪霊や妖怪を追い出すことです。
 
 「ニュピ」の翌日は「Ngembak Geni」と呼ばれ、全島の人々は家族や親友に訪問し、互いに謝り、過去一年間のいざこざを水と流すことにより、新しい一年を迎えることができます。
 
 妖怪のパレードや楽器の演奏はとても賑やかで、バリ島の伝統音楽も旋律が独特で、さらに妖怪創作のクオリティも驚くべきの高さを持っています。
バリ島ではヒンドゥー教徒が多いが、他の宗教を信仰している方もいるので、一般住民と観光客たちは「ニュピ」期間には騒がない限り、日常の活動をすることができる。私は来台13年目になりますが、周りの友達が忙しい生活から抜け出したいときに、いつもインドネシアバリ島がお勧めです。そこでスマホ、ネットやテレビのない「ニュピ」を体験し、心の平穏を求めましょう。

インドネシアのニュピ

インドネシアのニュピ