メインコンテンツブロックにスキップ

タイのカオ・パンサー 作者:タイ新住民/陳婷婷

最近の台湾では雨の日ばかりで、不意にタイの雨季を思い浮かべました。タイの雨季では「カオ・パンサー」という特別な祝日があり、「キャンドル・フェスティバル」とも言います。この日の主なイベントはお寺に行って蝋燭を僧侶たちに送ることです。なぜかというと、昔は電灯がなかったので、夜に僧侶たちが読経する時に蝋燭をつけなければならない。だが、雨季の時は外で布施を求めるのが難しいことでもあり、百姓たちは僧侶たちが蝋燭が足りないのを心配し、わざわざお寺に蝋燭を送りに行ったということです。そのことはだんだん今の風俗になってきました。
 
カオ・パンサーに多くのタイ人は故郷へ帰って、私がまだタイにいた時も、毎年のカオ・パンサーに家族はいつも賑やかで、親戚や友達もよく来ていました。おばあさんはいつもいろんな料理を作り、お寺に僧侶たちにお供して、また親戚たちにシェアします。おばあさんの特色料理の一つは「三味豚肉カレースープ」、これは普通のカレースープとはだいぶ違って、タマリンド汁、生姜、乾燥唐辛子、赤ネギ、レモングラスなどの調味料も入っており、食べると酸っぱさ、辛さ、しょっぱさの三種類の味が伝わってきますよ。
 
カオ・パンサーの当日では三味豚肉カレースープと他の料理が出来上がったら、皆で一緒にお寺に参拝します。お寺では穏やかで温かい雰囲気が漂ってると感じます。久々に会った親友たちと僧侶の読経や礼拝を聞くのがいいし、皆で話し合ながら、互いの気持ちを理解することもできました。私の故郷ではほかの町や国で働いてる方が多くて、こういう祝日にしか自分の家に帰れないから、私にとってカオ・パンサーはタイの特別な祝日だけでなく、タイの「親友日」でもあるような気がします(笑)。

美味しい三味豚肉カレースープ

家族でお寺の前に功徳を積む