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新住民子女が直面する学習問題–プラス思考

濱江小学校学務主任 蔡朝現

 

    どの家にも自分なりの問題を抱えています。異なる背景のある人たちが作った家にも、それぞれの営み問題があり、ましてや各国から来た新住民が家庭を作るのにどんな難しいかは想像できるでしょう。新住民が異国家庭での境地はまさに閩南語でよく言っていた「あなたの嫁さんを賄う余裕はない」ということで、文化の異なる国からの新住民は家での立場は確かに克服し難い課題です。

    東南アジア雷題した新住民は、もし結婚仲介を通して台湾人と結婚した場合は、家の中ではほとんど家事をこなし、家族全員の面倒をみるなどのことばかりで、家族での地位は低く、自分が決められることが少ないと考えられます。このような家族地位は新住民が子供の教育では手も足も出ず、子どもの性格発展には悪い影響を与えたことが少なくありません。学校でこういった教養背景にある子どもを見ると、よく臆病で、成績もまあまあで、だんまりが多いです。

    今までカウンセリングしてきた新住民家庭の中、一つの案件が特に印象深く、私は彼女のプラスな思考と積極的な行動をとても感心したし、同じ状況にある家庭の参考になれると思います。この新住民の方はベトナム人で、もともとは台湾で家政婦を務めており、当時のお隣さんは彼女が勤勉でてきぱきしていると思うので、自分の息子を紹介し、正式に台湾新住民となりました。しかし、台湾家庭に嫁いだところ、家族が彼女を家政婦のままでこき使い、家事をこなし、三食を料理し、寝たきりのお義父さんと精神病者の義姉と旦那の面倒をみさせられ、生活は前より一層しんどくなりました。幸いなことに、この方はこれらの問題に対し、いつもプラス思考で積極的に直面した結果、数年後お義母さんも義姉も感服し、とても信頼している家族メンバーとなりました。その上、お義母さんがなくなる前に、家の経済をすべて彼女に任せ、今までの努力が人を納得させ、ついに報われたという話です。義姉と旦那の面倒をみて、毎日定期的に薬を飲ませ、医者の所へ連れていき、二人の病状そのおかげでは安定していたし、家事もテキパキとこなせて、家は整っています。台湾社会にできるだけ早く溶け込むよう、彼女が学校でのボランティア活動を始め、クラスの代表となりました。また、大人向けの習字教室にも通い、自腹で独居老人にご飯を届けるなど…積極的な姿勢と謙遜する表現は実に感心します。

    彼女の子どもも自信を持っており、勉強にも積極的で、多種な試しや体験を受け入れるので、クラスメートの間にもモテそうな気がします。それは新住民であるお母さんのプラス思考のおかげだと思われます。子どもは言葉で習うことだけでなく、お母さんが身をもって手本を示してきたので、知らず知らずのうちにポジティブな影響が生じたのです。なので、どんな背景の人でも、何事にもプラス思考と積極行動を忘れず、チャレンジに突破できるでしょう。