国立空中大学兼任助教 張壽松
叱るより、身をもって範を示すのいいではないでしょうか。親は自分の行為で、子どもの模範役になります。正しい行為でも間違った行為でも、子どもは親の真似をします。どんな行為でも、子どもから見ると疑いもせず全ていい行為だど思える可能性があります。親の行為は正しいか間違っているかは本当に子どもたちが判断できないでしょうか。
Youtubeでは何年前に投稿した動画があって、タイトルは「子供は真似をしている」。たった1分半の短い動画だが、五つのシーンが深く考えさせられます。
一つ目:親が歩きながらタバコを吸ってから、吸い殻をポイ捨て、足で消し去りました。そして、子どもがそれを真似して、同じく足で吸い殻を踏みました。
二つ目:親が大勢でドリンクを飲んでから、空き缶をポイ捨てました。子どもがそれを真似して、歩きながらドリンクを飲み、そして飲んだ空き缶を勝手に捨てました。
三つ目:親が電話ボックスで電話をしていると、だんだん頭にきて大きく電話ボックスを叩き込むと同時に、子どもも好奇心で電話をするようなことを真似して、それを見たらすぐ親と同じ、両手で電話ぼっくを叩き始めました。
四つ目:親は機嫌が悪くて、石を拾って庭の中ケージにいる犬に投げ込んで、犬があちこち逃げ回ってるのを見て、子どもも石を拾い、犬に投げ込み始めました。
五つ目:通りすがりの人がうっかりしてカゴをこぼしてしまって、中に入れたものは全部落としました。その人の慌ててる様子を見て、親が助けに行って、落としたものをカゴにもう一度入れました。子どもがそれを見たら、一緒に物を拾うのを協力しました。
以上のシーンから見れば、子どもが親の行為を観察、真似をして、新たな行為を紡ぎます。その流れは「注意→保留→形成→実行」と言われています。五つ目のシーンでは、カゴをこぼした人を協力した親の行為が、子どもの注意を喚起し、その行為を目に入って、自分の脳裏に保留して、他人を助けようとする動機が形成していきます。また同じような状況に遭ったら、子どもはすぐ助けるという行為をすぐ実行するでしょう。逆に言うと、親の行儀悪い行為も、子どもによくない影響を与え兼ねません。
親たちよ、自分の言うことなすこといつも注意してください。子どもたちはとても鋭い観察者でもあり、立派な模倣者です。親が直接指導しなくても、子どもは観察・真似を通し、疑いなく親の姿勢や行為を身に付けます。
子どもの性格形成は親からの影響が大きいと思われます。親が普段人と接する態度や気持ちを処理する方法は子どもへの教育となります。なので、親が自分の言うことなすことをもっと注意すべきで、子どものために模範を示します。いい行為でを通し子供を教育することは倍以上の成果が出るとお考えられます。まさにフレーベルの名言:「教育はただ愛と模範を示すだけの者」です。