作者:陽明高中学務主任/胡傑明
台湾の高等教育は一般大学と科技大学に分けています。科技大学は技術や職業教育人材の育成を目標とするのに対し、一般大学は学術研究向けの人材育成を目標とします。一般大学では文学部、芸術学部、医学部、メディア学部、教育学部、理学部、外国語学部、管理学部、法律学部、社会科学部などが設立され、それぞれの特色は興味のある大学のサイトに詳しい紹介を見ることができます。
特に言いたいのは、2030年に台湾をバイリンガル国家にするため、教育部から「大学・専門学校学生バイリンガル化学習計画」を発表し、「学生の英語力を強化し、全英語授業(English as a Medium of Instruction、いわゆるEMI)を推進する」ことをビジョンとして、「重点育成計画」(学校型と学院型)と「普及上昇計画」を二つの軸として推進しています。
重点育成学校は国立中山大学、国立成功大学、国立台湾大学と国立台湾師範大学の4校で、重点育成学院は国立台湾科技大学、国立清華大学などの25校計41学院となります。これらの育成学校・学院は2030年に5割以上の大学二年生が英語力CEFR B2以上のレベルに達すると同時に、全校5割以上の大学二年生と大学院生が、5割以上の授業が全英語授業となることを目標として、卒業証明書EMI修了認定も推進し、世界や業界に繋がることを期待しています。
普及上昇計画では、今回は大学・大学院24校と科技大学13校、計37校が補助を受けて、2030年に40校以上の大学・専門学校で全英語授業は8割以上に達する他、1割以上の大学二年生と大学院生は2科目以上の全英語授業科目を履修することを期待しています。
なので、将来大学に入って、自分が好きな専門科目を履修する以外に、英語学習もますます重要となりますね!