乳児は出生後、母体内の状況とは完全に異なる別の環境で成長する。生後一ヶ月以内の新生児時期は、新しい環境に適応するための重要な期間である。この時に、生理上の困難にぶつかる可能性があり、特別なケアが必要である。
[静か]
新生児は授乳時以外の大部分の時間は寝ている。そのため、赤ちゃんの部屋は整潔かつ静かに保つよう心がける。けれども、すべての音をシャットアウトする必要はなく、適当な音には乳児は適応し、しかも聴覚を発達させるために必要である。
[保温]
新生児の体温調節能力は充分でないため、乳児の体温に気を配り、赤ちゃんの部屋の温度は25-28℃前後を保つようにし、室内の通気に気をつける。
[衣服]
乳児の衣服は軽くて柔らかく、肌触りが穏やかで、色落ちしないものとし、燃えやすいナイロン素材は避ける。コットンの肌着は刺激がなく、吸汗性に優れ、最も適している。衣服のタイプはシンプルで、きつ過ぎてもゆる過ぎても、乳児の活動の妨げになる。
[おむつ換え]
乳児が大小便をした時にはすぐにおむつを換え、温水でお尻を洗い、コットンタオルで優しく拭く。
[入浴]
毎日入浴させる。清潔さと快適さを与えることができる他、身体に発疹、あざ、外傷等異常がないかどうかを観察し、親子関係を増進することもできる。乳を吐かないよう、入浴の時間は授乳の30分前、或いは授乳1時間後が望ましい。一日で気温が比較的高い時間帯(午前10時~午後2時前後)を選び、室内は暖かく(約26-29℃)し、湯温も適当にする。先ず冷水を入れてから熱水(37.5-39℃)を加え、手で触ってみて、暖かく熱すぎなければ入浴できる。時間は5分-10分が良い。入浴時に耳に水が入らないようにし、中耳炎を予防する。入浴後は清潔な棉棒で耳をきれいにするが、綿棒を耳や鼻孔に深く入れないよう注意する。
*事故が発生する恐れがあるため、入浴時には決して乳児をベビーバスの中で一人にしてはならない。
[へその緒のケア]
目的:感染を予防する。乾燥と脱落が早く進むようにする。出血や異常がないか観察する。へその緒は通常、生後7-14日で脱落する。脱落するまでは、入浴する度に毎回へその緒ケアを行う。へその緒が湿っている、或いは臭いがある場合には、ケアの回数を多くし、乾燥に努める。へそ周りが紅くなり、へそが出血し、へその緒の脱落した傷口が癒えずに肉芽組織が現れ、臭いがある時には医師を受診する。
へその緒消毒液:75%アルコールと95%アルコール。
消毒法:入浴後に先ず棉棒で水分を拭き取り、別の麺棒に消毒液をつけて、親指と薬指でへその周囲を軽く押してしわを開き、内側から外側へと1-2回消毒する。
*おむつはへその緒の上を覆っているため、尿に濡れることで感染が起きないように注意する。尿で濡れてしまった時にはへそケアを行う。
[感染回避]
乳児は抵抗力が弱いため、乳児に接触する、或いは乳児の食物を準備する時には先ず手を洗う。風邪等の感染性疾病の患者を、決して乳児に近寄らせてはならない。また病気の感染を防ぐため、乳児の口にキスしてはならない。
[体温計測]
新生児の体温調節中枢はまだ安定しないため、外界環境の影響を受けて、体温が変化しやすい。一般に36.1℃以下、37.7℃以上でもかまわない。乳児の体温計測は肛門で行う。下痢、肛門部にポリープがある等特殊な状況がある場合には、腋で測る。一般に毎日入浴前に一度体温を測る。普段も、乳児の顔が赤く、四肢が冷たく、全身が震えている時には随時体温を測る。
歯の保健-哺乳瓶性虫歯の予防
★哺乳瓶性虫歯は子供が1歲半前後に見つかる。子供の上の切歯の歯茎に近い場所に白く脱灰の現象が見られ、淡い黄色から徐々に茶色に変わっていき、処置しなければ、虫歯はすぐに歯の周囲を一周する。子供が不注意で転び(歩き始め時によく発生する)切歯をぶつければ、これら歯は簡単に折れてしまう。食事の方法と時間が不適切なら、虫歯はすぐに臼歯にまで広がる。
★哺乳瓶性虫歯の原因は、細菌、発酵のための糖類、歯、時間の4つに分けられ、4つの内の一つが不足しても形成されない。この種の形態の虫歯は乳歯が生えた後、父母或いは世話をする人から得た変形連鎖球菌が、不適当な食事方法と時間により、発酵糖類が長時間歯周囲にとどまることで、虫歯を引き起こすものである。
★哺乳瓶性虫歯はどうやって治療する?
哺乳瓶性虫歯がある程度まで進行すれば、歯痛を起こす。軽い時には埋めるが、ひどければ炎症を起こし、顏が腫れ、根管治療や抜歯を行わなければならない。哺乳瓶性虫歯がひどければ飲食に不便を来たし、発音に影響を及ぼし、さらには大人の歯の歯並びにも影響する。特に哺乳瓶性虫歯の患者は幼いため、治療が困難で、そのため哺乳瓶性虫歯の予防は、非常に重要である。
★哺乳瓶性虫歯の予防法は?
乳児が生まれた時から、粉ミルクでも母乳でも、必ず抱いて授乳し、20分以内に授乳を終えるようにする。歯が生える前から、授乳が終わる度に、湿ったガーゼ、或いはタオルで口腔内のミルクかすを拭き取り、歯が生えた後は、軟らかい歯ブラシで歯磨きし、小さい時から良い習慣をしっかりと身につけさせる。乳児が6~9ヶ月の時には、徐々にコップでミルクを飲むようにする。子供が6ヶ月~1歲までの期間に、乳歯が次々に生え出したら、児童歯科で検查を受ける。
トイレトレーニング
【トレーニングの時期】
18-24ヶ月頃は、肛門括約筋のコントロールができるようになっているため、トレーニングを始めることができる。1歲3ヶ月或いは1歲半時には膀胱は尿を2時間貯めることができるが、これは自在にコントロールできるという意味ではない。通常は18-24ヶ月で膀胱がいっぱいになったと意識でき、この頃にトレーニングを行う。
【トレーニングステップ】
トレーニングの過程では、子供にプレッシャーをかけることがないよう、父母は穏やかでリラックスした態度で自然に振舞い、厳しくし過ぎないようにする。子供がまだうまく自分を表現できない時に、お漏らししたり、ズボンを汚したら、「赤ちゃんがお漏らししちゃった」、「赤ちゃんがウンチしちゃった」とはっきりと伝える。真似がうまいという子供の特性を利用し、大きな子供或いは大人がトイレを使う状況を子供に観察させる。また、人形を使って示しても良い。トレーニングを開始したら、子供におむつをせず、脱ぎ易いズボンをはかせ、それを何着も用意する。子供が父母に「おしっこ」と教えたら、トイレに連れて行き手助けし、或いは自分で処理させてみる。子供がうまく小便できたら、盛大にほめる。子供はたまには失敗するが、その際には子供を叱らず、繰り返し說明するだけにする。トレーニングを10日間或いは半月続けても成果がないなら、それはその子が生理的になお未成熟であることを示しているので、一旦中止し、日をあけて改めて行う。子供の排泄物に対して、汚いと言ったり、嫌悪感をはっきりと表してはならない。各種異なる環境中で、さまざまな設備を用いて排泄することを子供に学ばせる。
新生児によくある問題
★乳を戻す、乳を吐く
*予防及び処理:新生児が空気を吸い込まないようにし、食後はゲップさせる。乳を吐いたら、清潔にする他、頭、背中を上げ、または新生児を右向きに寝かせる。
★黄疸
新生児の黄疸は新生児の肝臓/胆臓の発育が未熟で、多量の破壊された赤血球を排出できないため、ヘモグロビン代謝負荷が増加して起こる。新生児は通常、出生後2-3日目から黄疸が現れ、4-5日目がピークで、およそ7-10日で徐々に消える。これは正常な現象であるため、生理性黄疸と呼ばれる。
*注意事項:黄疸がひどくなければ、多めに水分を補充し、大小便により排出を助ける。退院後も赤ちゃんの肌色、活動力、食事の量を継続して観察する。抱いて日光浴させ、指で軽く額、鼻、頬を押し、黄疸がひどくなる、或いは10日間続く時には、速やかに医療機関を受診する。
★粟粒疹
出生と共に発生し、特に鼻に多い。白い小さな発疹で、皮脂腺の詰まりが原因。数週間以内に自然にゆっくり消えるので、何もしなくてもよい。
★汗疹 汗疹予防の唯一の方法は汗をかかないようにすること。この目的のためには、緩やかで汗を吸う衣服を着せ、着せすぎないようにし、環境中の通気をよくする。
★オムツかぶれ
〔原因〕:
大小便の刺激と、おむつに包まれ通気がよくないことで、皮膚が敏感な乳児は、臀部にオムツかぶれが起き易い。
〔症状〕:
肛門及び会陰部の広範囲に紅斑、赤くなる、或いは小さな水泡ができ、化膿することもある。クラフト紙のように、或いは脱皮する等表面がざらざら状になることもある。
〔注意事項〕:
小まめにおむつを換え、大小便後は局部の皮膚を洗浄し乾燥させる。布おむつを使用するなら、洗濯には洗濯洗剤、漂白剤は使わず、せっけんを使用し、しかも日光消毒して乾燥させる。患部の乾燥を保つため、ベビーパウダーは用いない。ベビーパウダーは患部への刺激を強めてしまう。患部を乾燥し熱い状態に曝してもよい。症状に改善が見られない時には、医師を受診する。
★湿疹
新生児の衣服、掛け布団が多すぎ、或いは蒸暑く、汗を多くかく時、汗疹或いは汗腺炎を起こしやすい。これら湿疹は頭、首、臀部、髮の生え際等部位にでき易い。大小さまざまな赤色結節、或いは内部が透明状の小さな発疹で、ひどくなれば化膿もする。そのため乾燥を保持し、適して吸汗性があり通気性の良い衣服を着せることは非常に重要である。化膿したら、医師を受診する。
★寄生性口內炎
口腔内に微量の黴菌が感染することで起きる。外観はミルクの塊のようであるが、除去しにくく、新生児の食事量に影響する。予防法は口腔の清潔に注意することである。
新生児スクリーニング
新生児スクリーニングは「新生児先天性代謝異常疾病スクリーニング」の略称。目的は乳児の出生後、先天代謝異常疾病に罹患する子供を早期に発見することである。早期治療で、子供の発育をできるだけ正常にし、疾病による身体への害を減らす。
行政院衛生署は2006年7月1日スクリーニングの項目を11項目まで増やした。通常は生後満 48 時間で、授乳を受けた新生児の踵から採血し検查を行う。結果は1ヶ月以内に分かる。問題があれば、医療機関は再検査を通知し、正常であれば通知しない。
※出典:衛生局HP 網站
[静か]
新生児は授乳時以外の大部分の時間は寝ている。そのため、赤ちゃんの部屋は整潔かつ静かに保つよう心がける。けれども、すべての音をシャットアウトする必要はなく、適当な音には乳児は適応し、しかも聴覚を発達させるために必要である。
[保温]
新生児の体温調節能力は充分でないため、乳児の体温に気を配り、赤ちゃんの部屋の温度は25-28℃前後を保つようにし、室内の通気に気をつける。
[衣服]
乳児の衣服は軽くて柔らかく、肌触りが穏やかで、色落ちしないものとし、燃えやすいナイロン素材は避ける。コットンの肌着は刺激がなく、吸汗性に優れ、最も適している。衣服のタイプはシンプルで、きつ過ぎてもゆる過ぎても、乳児の活動の妨げになる。
[おむつ換え]
乳児が大小便をした時にはすぐにおむつを換え、温水でお尻を洗い、コットンタオルで優しく拭く。
[入浴]
毎日入浴させる。清潔さと快適さを与えることができる他、身体に発疹、あざ、外傷等異常がないかどうかを観察し、親子関係を増進することもできる。乳を吐かないよう、入浴の時間は授乳の30分前、或いは授乳1時間後が望ましい。一日で気温が比較的高い時間帯(午前10時~午後2時前後)を選び、室内は暖かく(約26-29℃)し、湯温も適当にする。先ず冷水を入れてから熱水(37.5-39℃)を加え、手で触ってみて、暖かく熱すぎなければ入浴できる。時間は5分-10分が良い。入浴時に耳に水が入らないようにし、中耳炎を予防する。入浴後は清潔な棉棒で耳をきれいにするが、綿棒を耳や鼻孔に深く入れないよう注意する。
*事故が発生する恐れがあるため、入浴時には決して乳児をベビーバスの中で一人にしてはならない。
[へその緒のケア]
目的:感染を予防する。乾燥と脱落が早く進むようにする。出血や異常がないか観察する。へその緒は通常、生後7-14日で脱落する。脱落するまでは、入浴する度に毎回へその緒ケアを行う。へその緒が湿っている、或いは臭いがある場合には、ケアの回数を多くし、乾燥に努める。へそ周りが紅くなり、へそが出血し、へその緒の脱落した傷口が癒えずに肉芽組織が現れ、臭いがある時には医師を受診する。
へその緒消毒液:75%アルコールと95%アルコール。
消毒法:入浴後に先ず棉棒で水分を拭き取り、別の麺棒に消毒液をつけて、親指と薬指でへその周囲を軽く押してしわを開き、内側から外側へと1-2回消毒する。
*おむつはへその緒の上を覆っているため、尿に濡れることで感染が起きないように注意する。尿で濡れてしまった時にはへそケアを行う。
[感染回避]
乳児は抵抗力が弱いため、乳児に接触する、或いは乳児の食物を準備する時には先ず手を洗う。風邪等の感染性疾病の患者を、決して乳児に近寄らせてはならない。また病気の感染を防ぐため、乳児の口にキスしてはならない。
[体温計測]
新生児の体温調節中枢はまだ安定しないため、外界環境の影響を受けて、体温が変化しやすい。一般に36.1℃以下、37.7℃以上でもかまわない。乳児の体温計測は肛門で行う。下痢、肛門部にポリープがある等特殊な状況がある場合には、腋で測る。一般に毎日入浴前に一度体温を測る。普段も、乳児の顔が赤く、四肢が冷たく、全身が震えている時には随時体温を測る。
歯の保健-哺乳瓶性虫歯の予防
★哺乳瓶性虫歯は子供が1歲半前後に見つかる。子供の上の切歯の歯茎に近い場所に白く脱灰の現象が見られ、淡い黄色から徐々に茶色に変わっていき、処置しなければ、虫歯はすぐに歯の周囲を一周する。子供が不注意で転び(歩き始め時によく発生する)切歯をぶつければ、これら歯は簡単に折れてしまう。食事の方法と時間が不適切なら、虫歯はすぐに臼歯にまで広がる。
★哺乳瓶性虫歯の原因は、細菌、発酵のための糖類、歯、時間の4つに分けられ、4つの内の一つが不足しても形成されない。この種の形態の虫歯は乳歯が生えた後、父母或いは世話をする人から得た変形連鎖球菌が、不適当な食事方法と時間により、発酵糖類が長時間歯周囲にとどまることで、虫歯を引き起こすものである。
★哺乳瓶性虫歯はどうやって治療する?
哺乳瓶性虫歯がある程度まで進行すれば、歯痛を起こす。軽い時には埋めるが、ひどければ炎症を起こし、顏が腫れ、根管治療や抜歯を行わなければならない。哺乳瓶性虫歯がひどければ飲食に不便を来たし、発音に影響を及ぼし、さらには大人の歯の歯並びにも影響する。特に哺乳瓶性虫歯の患者は幼いため、治療が困難で、そのため哺乳瓶性虫歯の予防は、非常に重要である。
★哺乳瓶性虫歯の予防法は?
乳児が生まれた時から、粉ミルクでも母乳でも、必ず抱いて授乳し、20分以内に授乳を終えるようにする。歯が生える前から、授乳が終わる度に、湿ったガーゼ、或いはタオルで口腔内のミルクかすを拭き取り、歯が生えた後は、軟らかい歯ブラシで歯磨きし、小さい時から良い習慣をしっかりと身につけさせる。乳児が6~9ヶ月の時には、徐々にコップでミルクを飲むようにする。子供が6ヶ月~1歲までの期間に、乳歯が次々に生え出したら、児童歯科で検查を受ける。
トイレトレーニング
【トレーニングの時期】
18-24ヶ月頃は、肛門括約筋のコントロールができるようになっているため、トレーニングを始めることができる。1歲3ヶ月或いは1歲半時には膀胱は尿を2時間貯めることができるが、これは自在にコントロールできるという意味ではない。通常は18-24ヶ月で膀胱がいっぱいになったと意識でき、この頃にトレーニングを行う。
【トレーニングステップ】
トレーニングの過程では、子供にプレッシャーをかけることがないよう、父母は穏やかでリラックスした態度で自然に振舞い、厳しくし過ぎないようにする。子供がまだうまく自分を表現できない時に、お漏らししたり、ズボンを汚したら、「赤ちゃんがお漏らししちゃった」、「赤ちゃんがウンチしちゃった」とはっきりと伝える。真似がうまいという子供の特性を利用し、大きな子供或いは大人がトイレを使う状況を子供に観察させる。また、人形を使って示しても良い。トレーニングを開始したら、子供におむつをせず、脱ぎ易いズボンをはかせ、それを何着も用意する。子供が父母に「おしっこ」と教えたら、トイレに連れて行き手助けし、或いは自分で処理させてみる。子供がうまく小便できたら、盛大にほめる。子供はたまには失敗するが、その際には子供を叱らず、繰り返し說明するだけにする。トレーニングを10日間或いは半月続けても成果がないなら、それはその子が生理的になお未成熟であることを示しているので、一旦中止し、日をあけて改めて行う。子供の排泄物に対して、汚いと言ったり、嫌悪感をはっきりと表してはならない。各種異なる環境中で、さまざまな設備を用いて排泄することを子供に学ばせる。
新生児によくある問題
★乳を戻す、乳を吐く
*予防及び処理:新生児が空気を吸い込まないようにし、食後はゲップさせる。乳を吐いたら、清潔にする他、頭、背中を上げ、または新生児を右向きに寝かせる。
★黄疸
新生児の黄疸は新生児の肝臓/胆臓の発育が未熟で、多量の破壊された赤血球を排出できないため、ヘモグロビン代謝負荷が増加して起こる。新生児は通常、出生後2-3日目から黄疸が現れ、4-5日目がピークで、およそ7-10日で徐々に消える。これは正常な現象であるため、生理性黄疸と呼ばれる。
*注意事項:黄疸がひどくなければ、多めに水分を補充し、大小便により排出を助ける。退院後も赤ちゃんの肌色、活動力、食事の量を継続して観察する。抱いて日光浴させ、指で軽く額、鼻、頬を押し、黄疸がひどくなる、或いは10日間続く時には、速やかに医療機関を受診する。
★粟粒疹
出生と共に発生し、特に鼻に多い。白い小さな発疹で、皮脂腺の詰まりが原因。数週間以内に自然にゆっくり消えるので、何もしなくてもよい。
★汗疹 汗疹予防の唯一の方法は汗をかかないようにすること。この目的のためには、緩やかで汗を吸う衣服を着せ、着せすぎないようにし、環境中の通気をよくする。
★オムツかぶれ
〔原因〕:
大小便の刺激と、おむつに包まれ通気がよくないことで、皮膚が敏感な乳児は、臀部にオムツかぶれが起き易い。
〔症状〕:
肛門及び会陰部の広範囲に紅斑、赤くなる、或いは小さな水泡ができ、化膿することもある。クラフト紙のように、或いは脱皮する等表面がざらざら状になることもある。
〔注意事項〕:
小まめにおむつを換え、大小便後は局部の皮膚を洗浄し乾燥させる。布おむつを使用するなら、洗濯には洗濯洗剤、漂白剤は使わず、せっけんを使用し、しかも日光消毒して乾燥させる。患部の乾燥を保つため、ベビーパウダーは用いない。ベビーパウダーは患部への刺激を強めてしまう。患部を乾燥し熱い状態に曝してもよい。症状に改善が見られない時には、医師を受診する。
★湿疹
新生児の衣服、掛け布団が多すぎ、或いは蒸暑く、汗を多くかく時、汗疹或いは汗腺炎を起こしやすい。これら湿疹は頭、首、臀部、髮の生え際等部位にでき易い。大小さまざまな赤色結節、或いは内部が透明状の小さな発疹で、ひどくなれば化膿もする。そのため乾燥を保持し、適して吸汗性があり通気性の良い衣服を着せることは非常に重要である。化膿したら、医師を受診する。
★寄生性口內炎
口腔内に微量の黴菌が感染することで起きる。外観はミルクの塊のようであるが、除去しにくく、新生児の食事量に影響する。予防法は口腔の清潔に注意することである。
新生児スクリーニング
新生児スクリーニングは「新生児先天性代謝異常疾病スクリーニング」の略称。目的は乳児の出生後、先天代謝異常疾病に罹患する子供を早期に発見することである。早期治療で、子供の発育をできるだけ正常にし、疾病による身体への害を減らす。
行政院衛生署は2006年7月1日スクリーニングの項目を11項目まで増やした。通常は生後満 48 時間で、授乳を受けた新生児の踵から採血し検查を行う。結果は1ヶ月以内に分かる。問題があれば、医療機関は再検査を通知し、正常であれば通知しない。
※出典:衛生局HP 網站